柔道耳は手術で治る

柔道耳のしくみと治療法

オリンピックなどで柔道選手がインタビュー受けているとき、彼らの独特な耳の形が気になってしまうことはありませんか。あれは柔道耳という症状であり、条件が合えば誰でも発症するものです。今回はその柔道耳のしくみと治療法について紹介します。

柔道耳の仕組みと特徴

柔道耳の正式名称が「耳介血腫」であり、カリフラワーのように膨れ上がった耳のことを言います。これは耳に強い衝撃を受けることによって皮膚と軟骨の間で内出血が起き、そのまま耳の中で固まり血腫になることにより発症します。その血腫が耳の至る所で起きてしまい耳を独特の形にに変えてしまうのです。
柔道では投げ技で床にたたきつけられたり、寝技で自分の頭を相手に強く押しつけたりするなど耳に強い衝撃を受けることが多く、耳介血腫をわずらう人が多いことから「柔道耳」と呼ばれるようになりました。耳に強い衝撃を何度も受ければ柔道をしていなくても発症するので、強い波にぶつかったり水面に強くたたきつけられることが多いサーファーの中にはこの柔道耳をわずらっている人がいます。

柔道耳になったときの対処法

柔道耳は発症しても初期症状なら簡単に処置をして治すことができます。
あまり腫れておらず炎症しているだけの場合はアイシングをするだけで大丈夫です。炎症すると内部では血液が流出しているのですが、量が少ないのでアイシングによって血管を収縮すれば抑えられるためです。
アイシングを怠ったり、それが間に合わないほどの腫れがひどい場合は耳の内部に大量の血液がたまっている状態ですので、たまっている血液を抜く必要があります。近くの耳鼻咽喉科にいって治療をするのがもっともよいのですが、自分で耳に穴をあけたり切れ込みを入れたりする方法もあります。この場合、傷口から化膿しないように処置後は患部を清潔に保つようにしてください。

柔道耳を手術は治せます

本格的な柔道耳になってしまった場合は自力で直すことは不可能なので外科手術による治療が必要です。
手術では耳の前側と後ろ側にメスで切れ込みを入れるところから始まります。切り口から耳の中でたまってしまった血腫や異様に拡大した軟骨を取り除いていきます。手術時間は片方30分ずつの合計1時間ぐらいで、切り口も数センチほどですので後遺症に悩むことはなく入院することもありません。
ただし症状が軽い柔道耳でしたら簡単に元に戻るのですが、カリフラワーみたいに厚くなっているものは軟骨が変形していることが多いので手術をしても完全にもとの耳の形には戻りませんので注意してください。
なお、手術は外科もしくは美容整形外科などで行っています。